中古マンションのリノベーション時に、お風呂の追い炊きができるか確認する方法
一日の疲れを癒してくれる入浴タイム。「仕事終わりのお風呂が一番の楽しみ!」という人も多いかもしれませんね。
キッチンやトイレと合わせて、浴室を含む水回りの工事はご要望が多い箇所です。
リノベーションで浴室に追加したい人気の機能のひとつに、追い炊き機能があります。
追い炊きができれば、家族がお風呂に入る時間が違ってもみんなが温かく快適な入浴を楽しめますから、人気があることにも頷けますね。
しかしマンションのリノベーションの場合、どの建物でも追い炊き機能がつけられるとは限りません。
実は建物の構造によって、追い炊き機能を付けられないケースも多いのです。
「せっかく楽しみにしていたのに、追い炊きができなくてがっかり……」。
そんな事態を避けるためには、どの点をチェックすればよいのでしょうか? 中古マンションの追い炊きができるか確認する方法を、ご紹介します。
追い炊きってどんな仕組み?
「追い炊き」とは、浴槽内のお湯が冷めてしまったときに温め直す機能のことです。
差し湯と違って、お湯が増えすぎてしまうことがありません。
浴槽の下側についている管から温かいお湯が入ってくるので、浴槽全体があたたまります。
お風呂のお湯は給湯器で温められ、給湯管を経由して浴槽に注入されます。
追い炊きは、給湯管とは別の追い炊き管によって給湯器に冷めたお湯を戻し、温めたお湯を再度追い炊き管によって浴槽に戻す仕組みです。
つまり、追い炊き機能を付けるには対応した給湯器を導入するほか、給湯管と別に追い炊き管を確保しなければならないということです。
追い炊きができるマンションの見分け方
内覧の際で追い炊きができるかかんたんに見分ける方法は、現在追い炊き機能がついているかをチェックすることです。
追い炊き機能がついている浴室には、次のような特徴があります。
- 浴室に給湯器のリモコンがあり、追い炊きボタンがついている
- 給湯器に配管が4本ついている
- 給湯器の型番が追い炊きに対応している
浴室にリモコンがついていても湯量や温度調節機能しかない場合があり、追い炊きができるとは限りません。
リモコンに、追い炊きボタンがあることを確認してください。
追い炊きができる給湯器には「給水管」「ガス管」「給湯管」のほかに、「追い炊き管」がつながっています。3本の場合は、追い炊きができません。
給湯器の本体に記載されている型番で、インターネット検索をするという方法もあります。
型番の部分を写真に撮っておき、後で検索してみましょう。
追い炊き機能は後から追加できる?
追い炊き機能が現在ついていないマンションに、後から追加できる場合もあります。
ただし、次の条件を確認しましょう。
給湯器の設置場所はほとんどが屋外なので、給排水管は外壁に設けられた穴(スリーブ)によって浴室へとつながっています。
追い炊き機能がついていない場合は、追い炊き管を通す穴を新たに開けなければなりません。
外壁に穴をあけると強度上問題が生じるため、多くのマンションでは管理規約によって新たな穴あけを禁止しています。
管理組合や管理会社に問い合わせ、穴あけの許可が得られるか確認してください。
さらに、穴をあける場合は強度上問題がない部分を特定する調査を行う必要があり、その費用も負担しなければなりません。
リノベーションに必要な工事費がアップしてしまうので、最初から追い炊き機能がついたマンションを選ぶことをおすすめします。
まとめ
追い炊き機能があれば、仕事で遅くなった日にも温かい湯船にゆっくりとつかれます。
お風呂好きな方には優先順位の高い項目ですよね。
築年数の浅いマンションならほとんど心配ないでしょうが、古いマンションだと別途調査費用や工事費用が上乗せになる可能性があります。
「せっかくコストを抑えるために古いマンションを選んだのに」とがっかりしなくてすむよう、追い炊き機能の有無を事前に確認しておきましょう。
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