おしゃれなダイニングリノベーションのコツや費用感
ダイニングリノベーションの各社事例
G-FLAT |
ゼロリノベ |
リノベーションでダイニングを作る際に注意すべき3つのポイント
近年の新築マンションでは、リビングとダイニングをひと続きにするスタイルが主流ですが、昔ながらの家屋ではあえて分けられている物件もあります。
ここでは、3つのポイントをもとに、リノベーションでダイニングを作る際の注意点をご紹介します。
リビングとは別にダイニングを作りたい方はもちろん、リビングとダイニングの間に仕切りや壁を設けずひと続きで作りたい方もぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:床暖房と家具の配置の関係
壁や床材を全部剥がして行うリノベーションの場合、床下にも手を加えられるメリットがあります。
たとえば、これを機に床暖房を導入したいと考える方は多いのではないでしょうか。
床暖房は大きく分けて、以下の2タイプが存在します。
- ヒーター式…電気ヒーターを床下に張り巡らせる
- 温水式…ガスで水を温めて循環させる
エアコンのような気流がなく、また床からの輻射熱によって、足元だけではなく部屋全体が温まるのが床暖房です。
工事費用は広さや床材などによって変わりますが、価格帯として多いのは40~60万円あたりです。
季節の変わり目でも片付けの手間がないなど、複数のメリットを持つ床暖房ですが、リノベーションで導入する際は、安易に「便利だから使いたい」と決めないようにしましょう。
たとえば、床材にこだわりたい場合、床暖房を導入すると劣化が早く進む可能性や、材質的に使用できない可能性があります。
基本的にデザイナーなどがアドバイスしてくれますが、床暖房に適した耐熱性のある床材を選びましょう。
不適切な床材を使うと、ひび割れたり、変形や反りによって隙間ができてしまいます。
希望する床材が床暖房に適しているか、床暖房を入れた場合はお手入れが面倒にはならないか、きちんと確認してください。
また、家具のタイプも要注意です。
足のないソファなどは床暖房から上がってくる熱を、床に触れている「面」で受けるため、熱がこもって劣化しやすくなります。
熱がこもらないよう、「点」で床に触れる脚付きの家具を選ばなくてはなりません。
また、このように床暖房の上にカーペットを敷くのも熱がこもる原因となるため、おすすめできません。
リノベーションを機に、ダイニングスペースへ床暖房を導入しようと考えるのであれば、家具のタイプやカーペットの取り扱いに注意しなければならないことを覚えておきましょう。
ポイント2:リビングとセットで考える
壁や仕切りがなく、リビングとひと続きになっているダイニング(いわゆるLDK)は、設計や素材選びの際もできる限りセットで考えるようにしましょう。
「リビングとダイニングはコンセプトを変えたいから」と床材や壁紙の色で明確に分ける人もいますが、それでもセットで考えることをおすすめします。
その理由は、セットで考えるか別々で考えるかの違いが、快適性に大きく影響するからです。
- ダイニングのにおいがリビングにこもる
- 冷暖房の効きが悪い
分かりやすいのは、この2点です。
最近は、リビングとダイニングをひと続きにしたスタイルが、中古物件としても売れやすいのですが、一方でにおいの問題があります。
換気システムをきちんと考えて設計しなければ、食べ物のにおいがリビングにまでこもり、食後のくつろぎ時間を邪魔します。
また、リビングとの間に壁がないためエアコン1台で済ませられる一方、配置を間違えると効きが悪くなり、どちらか一方が寒かったり暑かったりするようになります。
壁でしっかりとリビングとダイニングを分けるのではない限り、たとえコンセプトなどを変えるつもりでも、設計時はセットで考えましょう。
デザインだけを意識せず、このような設備面のバランスも考えることで、長く快適に過ごせるダイニングに仕上がります。
ポイント3:動線を犠牲にしない間取りにする
長く快適に暮らすには、毎日その空間を使うことを意識しなくてはなりません。
大手賃貸情報サイトが行った間取りの失敗に関するアンケートでも、以下のような回答が上位を占めました。
- 配線の位置が不便だった
- 収納の位置や数が合わない
- 広すぎた(狭すぎた)
- 快適性(明るさ・温湿度)が微妙
- ご近所の視線が気になる
- 音やにおいが気になる
- 動線が悪い
快適性やご近所の視線、音やにおいを除くと、他の失敗は総合的に『家事や生活の動線』に関係するものであることが分かります。
使いたいところに、コンセントや照明のスイッチがない。
収納が少なすぎたり、使いにくい位置にある。
無理にアイランドキッチンを導入したら、キッチンスペースが狭くなった。
洗濯機までの道のりが長すぎる。
このような悩みは、リノベーションでおしゃれな空間を優先しすぎた結果生まれてしまうものばかりです。
リノベーション会社の中には、口コミでユーザーから「見た目優先で動線を考えないデザインが多い」と酷評される会社もあるほど、デザインと動線の両立は難しいのです。
とくにダイニングは、家族全員が毎日必ず使う場所。
家事動線と生活動線を良く考え、家族の移動や行動パターンを邪魔しないリノベーションを行いましょう。
公開日: