空き地を有効活用する方法のひとつが、「駐車場」にすることです。
建物を建築するケースに比べて、駐車場は設備投資があまり大きくありません。
店舗や賃貸住宅を建てるなど別の用途に変更する際の工事も、比較的容易です。
空き地を所有している人や空き家の解体を検討中の方にとって、駐車場は気になる存在なのではないでしょうか。
ただ、駐車場として一定の利益を確保するためにはそれなりの準備とノウハウが必要です。
ここでは駐車場に必要な設備や費用についてご紹介していきましょう。
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駐車場に必要な設備
駐車場に必要な設備は、どのような駐車場にするかによって違ってきます。
月極(つきぎめ)の駐車場であれば、ロック板や精算機が必要ありません。
設備投資がより小さくなり、一定の利用があれば早期に回収が可能です。
30坪程度の土地に乗用車8台分の駐車場を作った場合、舗装や線引き、車止めの設置をする費用は合計で70~90万円程度です。
看板に月極駐車場であることや連絡先を明記し、違反駐車に対する警告文を表示しておきましょう。
設備の種類 | 概要 |
---|---|
舗装 | 場所によっては必要ありませんが、アスファルト舗装が一般的です。利用料も無舗装に比べて若干割高に設定できます。高級車の多い場所など、エリアによっては屋根の設置が集客につながることもあります。 |
看板 | 利用料がわかりやすく目につきやすい看板があれば、集客につながります。のぼり旗やカラーコーン、ステッカーなどもあります。 |
ライン引き | 駐車の向きや1台あたりの広さを決める、重要な要素です。広くすると停められる台数が減りますが、狭すぎると嫌われます。 |
車止め | 車止めがあると停車位置をオーバーするリスクが減り、事故予防につながります。 |
照明 | 車上荒らしなどに対する防犯効果が期待できます。 |
ロック板 | 時間貸し駐車場で一般的な設備です。 |
精算機 | 時間貸し駐車場で一般的な設備です。 |
一方で時間貸し駐車場であれば、ロック板や自動精算機などの設備が必要になります。
この場合はコインパーキングの運営・管理会社に相談してみましょう。
コインパーキングの運営会社は、独自の需給判断基準を持っています。
需要が見込める土地は一括して借り上げてくれて、舗装や機材の設置を行ってくれるため、初期投資が必要ありません。
もちろん、運営や管理もすべてまかせることができます。
需要を確認する意味でも、いくつかの業者に相談して比較してみましょう。
駐車場に適した立地
駐車場に適した立地は、車を停めたい人が多く駐車場が少ない場所です。
次のような場所では、一定の需要が見込めるでしょう。
- ショッピングモールや商店街の近く
- 病院の近く
- 駅の近く
- 大型コインパーキングの近く
商業施設の近くは、その施設の客よりも取引先業者や従業員の利用が見込めます。
大きな病院であればあるほど待ち時間が長いですし、駐車場の台数も十分ではないことが多いので、その近くもおススメです。
駅の近くなら、電車で出かける人が丸一日使ってくれます。
大型コインパーキング施設は、需要が見込める場所にしか設置されません。
そこよりもやや値段を安く設定すれば、一定の利用客が確保できるでしょう。
webサービスを活用した集客も
駐車場の集客に自信がない人は、webサービスを活用してみてはいかがでしょうか。
例えば「akippa(https://www.akippa.com/)」は、日本最大の駐車場予約サービスです。
大きな宣伝費用をかけなくても、日本中の人を相手に自分の駐車場が宣伝可能。
売上(利用料金)の60%が、報酬として登録者に支払われます。
登録料や月額料金は必要ありません。
月極駐車場の利用者が見つかるまで、一時的に時間貸しサービスを行う場合にも便利なサービスです。
まとめ
空き地を駐車場にする際に必要な設備や費用は、建物を建てる場合に比べるとぐっと割安です。
コインパーキングとして利用が期待できる場所なら、初期投資はほぼ必要ありません。
月極駐車場として集客する場合は、いくつかの地元不動産会社に相談してみましょう。
宅地と違って固定資産税の軽減措置はありませんが、売却などその他の利用法に対する自由度が高い土地活用の方法です。
空き地を所有する方は、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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