誰も住んでいない空き家は、こまめに手入れしないとすぐに傷んでしまいます。
再び誰かが住み始める場合、リフォームが必要になることも多いはず。
空き家に対するリフォームでは、内装よりも重視すべき点があります。
ここではそのポイントや、リフォーム時の注意点をご紹介していきます。
空き家のリフォームでは水回りを優先しよう
空き家の場合毎日水を使っていないため、水回りの設備や給排水管が傷んでいるケースが多く見られます。
トイレ、キッチン、お風呂。
私たちが生活する中で、水とそれを取り巻く設備は欠かせません。
自分たちが住む予定で空き家をリフォームするなら、そういった水回りの設備を優先して直しましょう。
内装を優先してしまうと、重要な設備に不具合が出た際費用が足りなくなる恐れも。
生活に直結する部分なので、優先順位を間違えないことが大切です。
売却を前提としている場合、通常お金のかかる水回り設備のリフォームは買主にまかせます。
ただし設備の状態は、契約時にしっかりと相手に伝えましょう。
リフォーム時の注意点
趣味に走り過ぎない
空き家をリフォームする場合、売却を視野に入れて無難な内装を選択しましょう。
あまり個性的な内装にすると住む人を限定してしまいます。
たとえ当面はご自分が住む予定であっても、いずれ売却する可能性があるので選択肢を残しておくことが大切です。
特に個性的な色柄の壁紙などには個人の好みが出るので、注意しましょう。
アクセントクロスとして壁一面の色を変更するなどの方法は有効です。
選び方に迷ったら、デザイナーズ賃貸物件などのサイトを参考に選びましょう。
業者に丸投げはしない
特に売却を前提としたリフォームの場合、業者にすべてをまかせて自分はタッチしない人もいます。
しかしそれでは、施工品質やデザイン性などのチェックができません。
施主が定期的に現場に顔を出すことは、職人の士気をあげるために重要です。
また施工品質が悪いと、購入希望者が見つからなかったりクレームを受けたりする原因となることも。
プランの内容はある程度まかせても構いませんが、打ち合わせや施工の際はしっかりとチェックをして良し悪しを判断しましょう。
売却する場合はスケジュールを明確に
売却を前提としている場合、いつまでに売りたいか考えてリフォームのスケジュールを組みましょう。
不動産の売却は、大まかにいうと次のような流れで進みます。
- 査定依頼・比較
- 業者の選定・媒介契約の締結
- 不動産の売出
- 内覧・購入希望者との交渉
- 売買契約の締結
- 不動産の引き渡し
これらはスムーズに進んでも、通常半年以上かかると思っておいてください。
リフォームだけであっても打ち合わせなどを含めると最低3~4か月はかかります。
売出期間と合わせると、1年以上かかってしまうケースも珍しくありません。
「半年後までに売りたい」と思っているなら、リフォームをしていると間に合わない可能性が高いということです。
工事の規模にもよりますが、工期が長引きそうなら工事内容を変更するなどの対応も考えましょう。
リフォームの依頼先は比較して決定
リフォーム工事は新規に参入する業者も多く、依頼先によって工事の質や内容が変わってきます。
失敗を避けるため、複数の業者から相見積もりを取って比較しましょう。
その際、おススメの方法は一括見積もりサイトを利用することです。
相見積もりを取っていることが相手に伝わるため、極端に高額な見積もりを出される心配がありません。
ただし追加の費用が発生しないか、工事内容にはどこまで含まれているのかを確認する必要があります。
依頼先をいくつかに絞り込んだら、ホームページや中立的な口コミサイトで施工実績をチェックしてください。
実績数だけでなく、デザインの方向性や施工品質に対する評価も参考にします。
質問に誠実に対応してくれる、頼りになる業者を選びましょう。
まとめ
何年か誰も住んでいなかった空き家をリフォームする場合、内装よりも水回りの劣化に注意してください。
売却を前提としたリフォームでは、見た目の印象が大切になります。
費用を抑えながら全体の印象が変えられる、壁紙の張替えなどを検討しましょう。
業者の比較や打ち合わせには意外に時間がかかるものです。
売却する予定がある場合、それに合わせて工事の内容を調整することも必要。
無理のないスケジュールとなるよう、計画を立てましょう。
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