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コートハウスのメリットおよび注意点とは

   

コートハウスについてご存知でしょうか?

どこかでコートハウスをご覧になられたことのある方の中には、その魅力をご自宅に取り入れてみたいと思っていらっしゃる方も少なくないでしょう。

ここでは、コートハウスの概要に加え、メリットやデメリット、注意点についてお伝えしていきます。


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コートハウスの用途とは?

コートハウスとは建物に囲まれた中庭を持つ住宅のことです。

コートハウスは、建物の開口部(窓など)を狭く、小さくするのが一般的です。

一方で、中庭に面した内側の開口部を広く確保することで外観からは想像もつかない、開放感のある住宅にすることができます。

中庭の開口部からは、明るい日差しが部屋の奥の部分まで届きやすくなるのに加え、風通しが良くなり心地よい空間を造ることができます。

なお、コートハウスの形状にはコの字型、ロの字型、L字型などいくつかのタイプがあります。

コートハウスのメリット及びデメリットとは

コートハウスにはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか?

コートハウスのメリット1・採光と通風の確保ができます。

表の開口部は閉ざされますが、中庭の開口部からは明るい日差しが確保できます。

ロの字型のコートハウスでは、中庭に面する各部屋が明るくなります。

そして、中庭の開口部の窓を開けると、心地よい風の通り道となります。

風通しの良い設計は、各部屋に清々しい空気をみなぎらせることでしょう。

実際に生活してみると、北側の居室まで明るく採光が行き届くことを実感できます。

風通しは、通常の設計より1ケ所抜け道が多くなるメリットは絶大です。

コートハウスのメリット2・屋外のような用途がある中庭

リビングと中庭を連動することによって、開放的な空間になります。

ウッド調のデッキで、床の高さをそろえると違和感がありません。

中庭に樹木やテーブルセットを置くこともできます。

今日の食事は中庭で・・・などのアウトドア的な使用も可能です。

コートハウスのメリット3・防犯面が優れている

コートハウスは、通りに面した開口部は閉じられるので防犯面で優れています。

中庭の窓は施錠しなくとも安心です。1階部分でもシャッターなどを設ける必要はありません。

夏の夜間に、1階の窓(中庭に面した)を開放して就寝することも可能です。
冷房を一晩中効かせるより健康的で、電気代もお得になります。

コートハウスのデメリット1・土地・建築面積の増大

採光や通風面で優れているコートハウスですがデメリットもあります。

中庭として6畳前後の空間を設けることで、建築面積が占有されてしまうのがその一つです。

中庭を居室と連動する作りにしないと、居室の狭さが際立ってしまいます。

中庭との一体感を考慮しない設計は、窮屈な空間となります。

また、各居室の面積も考慮すると、建物面積はやや広くなりコストが増加します。

さらに、コストの面では、中庭のメンテナンス費用も増大してきます。

コートハウスのデメリット2・大きな窓の弊害

中庭側に設ける大きな窓がデメリットにつながることもあります。

1つは窓の断熱性問題で、冷暖房の効果が低下します。

カーテンなどで断熱効果を上げる方法もありますが、中庭本来の目的=解放感を阻害しかねません。

また、大きな窓建物の強度の低下につながります。

壁面が削減される分の強度を他で確保する設計を考慮しましょう。

コートハウスのデメリット3・排水経路の確保

自宅の中心に中庭を設けるので雨水対策が必要です。

屋根の形状から、雨水が中庭に集中する設計では、排水が追い付かない場合があります。

排水路の確保や屋根の形状はさまざまなシミュレーションが必要です。

雨水の他に積雪の対策も必要です。冬場はそれほど日当たりが細部まで行届きません。

雪の溶解も遅くなり、いつまでも雪が残る場合があります。

コートハウスを導入する際の注意点

コートハウスを導入する際にはどのような点に注意するとよいのでしょうか?

やや増大する建築コスト

中庭の部分の建築コストが増大してしまいます。

また、メンテナンス費用も多めに見積もる必要があります。

導線の確保をどうするか?

建物の中央に中庭を配置するのが一般的な設計です。

玄関を入りリビング・トイレや浴室への導線。2階への階段をどうするか?

毎日の導線になるので無理が無いように想定が必要です。

開放的な空間や採光でメリットが有っても、無駄な動きが多くなるのは良くありません。

方角を考慮して、洗面台やトイレの設置を考えましょう。

開放的、見えすぎることがコートハウス設計の注意点にもなります。

まとめ

開放的ですが外部の視線が気にならない、採光や通風で優れているコートハウスは魅力的ですね。

一方で、コートハウスにはデメリットも存在しますが、デメリットや注意点は対策を行えば防げることです。

特に設計段階の対策は、経験豊富な設計士と共にしっかり行いましょう。

それ以外の冷暖房や夏の強すぎる日差しは遮光ブラインド等で対策可能です。

リノベーションでコートハウスを導入する際はこれらのことによく注意して取り組むとよいでしょう。

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