【要チェック】いまマンションを買うなら導入したい人気の設備とは?
住宅設備は日々進化しています。
ある住宅情報誌による住宅設備人気ランキングでは、
第1位:ディスポーザー
第2位:食器洗浄乾燥機
第3位:IHクッキングヒーター
第4位:床暖房
第5位:浴室乾燥機
と最新の設備がずらりと並んでいます。
その他色々な媒体で似たような調査が行われていますが、順位は入れ替わってもだいだい同じような内容です。
どれも新築マンションでは標準設備として一般的になりつつありますが、中古マンションにはなかなか期待できません。
中古マンションを購入する際は、最新の設備はあきらめなければならないのでしょうか。
いいえ、そんなことはありません!
中古マンションのリノベーションだからこそ、新しい設備を導入するチャンスとも言えます。
今回は、この中でも新築マンションで特に人気の二つの設備について注目してみました。
人気の設備はディスポーザーと床暖房
人気設備の中でもディスポーザーや床暖房は、新築マンションのセールスポイントとして重要視されています。
食器洗浄乾燥機やIHクッキングヒーターなどと違って、後付が難しい設備とされているためです。
ディスポーザーとは?
ディスポーザーとは、キッチンシンクの排水口に設置される生ごみ処理機です。
生ゴミをミキサーのように細かく粉砕し、水と一緒にそのまま排水管に流し出します。
新築マンションでは共同の浄化槽を設置して、粉砕した生ごみを処理してから下水に放流します。
キッチンを清潔に保つため、アイランドキッチンのようなオープンでお洒落なキッチンには必須のアイテムといえます。
三角コーナーもごみ出しも不要
キッチンで生ごみを保管する必要がなくなるので、三角コーナーの必要がなくなります。
それに伴うぬめり・嫌な臭いの悩みともお別れです。
ハエやゴキブリの発生も抑えられ、キッチンを清潔に保つことができます。
水分を含んだ重たい生ごみを集積所へ出す頻度も減るので、お年寄りにも喜ばれています。
環境にやさしいディスポーザー
ディスポーザーを使用することで生ごみの焼却量が削減されます。
水分を多く含む生ごみは、ごみ焼却時の温度を下げることにより、ダイオキシンを発生させています。
ディスポーザーでの処理は、生ゴミを焼却時に発生するダイオキシンを出しません。
現在の焼却処理と比較して、環境にやさしい処理方法といえます。
床暖房とは?
床暖房とは、フローリングや畳の下に熱を発するマットを敷いて部屋全体を暖める暖房方式です。
暖まった床面から放射される輻射熱(遠赤外線)で、一定の温度で部屋全体をムラ無く暖めます。
太陽のやさしい光に照らされた陽だまりなような暖かさが特徴です。
熱源となるマットの種類により、「温水式」と「電気式」の二種類に分かれます。
理想的な暖房方法
床暖房は、ストーブやファンヒーターのように燃焼によるCO2や臭いなどで空気を汚すことがありません。
また、エアコンのように空気を乾燥させることもなく、きわめて体にやさしい暖房です。
室温より少し高めの温度になる床面では、足元から下半身をしっかり温めます。
東洋医学の「頭寒足熱」に沿った理想的な環境を作り出し、特に女性やお年寄りに喜ばれています。
器具が表に出ないメリット
床暖房の熱源はフローリングの下に設置されるため、器具が表に出ていません。
季節ごとに暖房器具を出し入れする必要がなくなり、オフシーズンに不必要な器具が収納を占領することもありません。
お部屋のスペースを広く有効に使うことができるので、トイレや洗面室などの狭いスペースも暖房することができます。
熱源が露出していないため、小さなお子様やお年寄りが火傷を負う心配が減ります。
ディスポーザーは後付でも導入可能
新築マンションでは敷地内に共有の浄化槽を設置し、ディスポーザーから出た排水を処理してから下水に流しています。
建築後に大規模な浄化槽を設置するのは困難なため、ディスポーザーは後付できないと思われがちです。
しかし、浄化槽にあたる部分をシンク下に設置することで後付できるディスポーザーも販売されています。
せっかくリノベーションしてお洒落なキッチンにするのなら、ぜひディスポーザーを設置してきれいを保ちたいですね。
後付ディスポーザーの導入方法
ディスポーザーを後付するには、次の二つの条件を満たせば大丈夫です。
排水口が円形であること
排水口の大きさは、日本標準の直径18cmまたは欧米標準の11.5cmが理想です。
シンク下に十分なスペースがあること
シンク下の収納が観音開きでなければ取付できませんが、引き出しの場合でも観音開きにリフォームしてしまえば対応可能です。
ディスポーザーを後付する際の注意点
後付可能なディスポーザーには、排水処理機能をもたない単体ディスポーザーと呼ばれるものもあります。
粉砕した生ごみを直接下水に放流するため、下水管や下水処理場への負担が問題視され、自治体によっては禁止されている場合があります。
また設置可能としている自治体でも、マンションの管理規約で設置を禁止をしている場合もあります。
設置を検討する前に一度、自治体のホームページや管理規約を確認するようにしましょう。
リノベーションは床暖房導入のチャンス
床暖房は1995年ごろから高級マンションに導入され始め、2000年代になってファミリータイプのマンションにも標準装備されるようになりました。
現在リノベーションの対象になるような中古マンションだと、床暖房が設置されていないケースがほとんどです。
建築後の床暖房導入は床を剥がして貼り替える必要があるため、大掛かりな工事になってしまいます。
室内を解体し内装を一新するリノベーション工事は、中古マンションに床暖房を導入する絶好のチャンスです。
床暖房の導入方法
一般的な工法は、床の仕上げ(フローリングなど)を剥がして熱源となるマットを敷き、新しい床材をその上に貼っていくものです。
温水式の床暖房の場合はさらに、給湯器の交換や配管を繋ぐ工事が必要になります。
既存のフローリングの上に熱源となるマットを敷き、さらに上からフローリングを張る簡便な方法もあります。
この場合は床に段差ができてしまうので、リノベーションの場合はあまりおすすめしていません。
温水式と電気式
温水式床暖房は熱源マットにお湯の通うチューブが張り巡らされており、これで部屋を暖めます。
電気式よりランニングコストが安く、広いお部屋や長時間の使用するお部屋におすすめです。
電気式は給湯器や配管の工事が必要ないので、温水式より安価で導入可能です。
キッチンのシンク前やベッド・ソファの足元だけなど、狭い範囲で短時間の使用に向いています。
まとめ
- 人気設備のディスポーザー・床暖房は後付可能!
- 後付ディスポーザーは排水処理機能つきがおすすめ
- 床暖房はリノベーションをきっかけにぜひ導入を
一昔前のマンションにはない最新の人気設備であるディスポーザーや床暖房も、後付することで快適な暮らしを手にすることが可能です。
中古マンションだからといって最初からあきらめる必要はありません。
ただし、その際には自治体や管理組合のルールを確認したり、必要な工事をあらかじめ検討しておく必要があります。
リノベーションの際には間取りや内装だけでなく、どのような設備が欲しいかもじっくり考えてプランニングしたいですね。
「自分だけでは判断できない・・・」という場合は是非リノベーションのプロに相談してみてくださいね。
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