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マンションのキッチンをリノベーションする際に注意すべき3つのポイント

マンションのキッチンは窓がない場合が多く、暗かったり、スペースが限られているので収納が足りなかったりしがちですよね。

その問題を根本的に解決する方法が、配置の変更も含めた大幅なリノベーションです。

ただしキッチンでは、水や電気、ガスなどさまざまなライフラインを使います。

それだけに配管や設備が複雑という点が問題です。

配管の配置や構造はマンションによって異なります。

建物によっては、それらの配管によって間取りが制限されることも。

キッチンをリノベーションする際は、それらの構造にも注意しなければなりません。

今回は、マンションのキッチンをリノベーションする際に注意すべきポイントを3つにまとめてご紹介します。


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ポイント1:水回りの配管チェック

キッチンで使用する設備には、さまざまな配管が必要です。

リノベーションの間取りを決めたり設計をしたりする前に、給排水管の位置や構造をチェックしておきましょう。

配管をまとめて通すスペースを「パイプスペース」といいます。

パイプスペースは区分所有スペースの中にあっても共有部分にあたるので、自由に動かすことはできません。

特に排水管は、逆流を防ぐために一定の傾斜角度を確保する必要があります。

パイプスペースとキッチンの距離が長い間取りを採用すると、傾斜角度が平たんに近くなりうまく水が流れません。

「和室とキッチンの場所を入れ替えて、広いリビングダイニングにしよう!」などと思っていても、それが実現できない可能性があるのです。

傾斜角度を確保する手段として床の高さを調節する方法もありますが、その方法では天井高が確保できないケースも。

頭をぶつけないまでも、長い時間を過ごす部屋の天井が妙に低くて圧迫感がある……なんて生活、イヤですよね?

その対策として壁の中に配管を通す方法もありますが、最初から配管用に天井や床が二重構造になっているマンションを選べば工事がかんたんになります。

また「スケルトンインフィルマンション(SI)」というタイプの建物は、パイプスペースが区分所有部分の外側に配置されており、自由に間取りが変更可能です。

中古マンションを購入して間取り変更を含む大規模なリノベーションを行いたいのなら、そういった構造のマンションを選ぶとよいでしょう。

ただし、配管が長くなるとその分工事が複雑に。工事代金も上がるので注意してください。

ポイント2:梁の位置と排気の関係

レンジフードの排気ダクトは、天井の梁をまたいで配置できません。

そのため、間取りの変更では梁の位置をチェックしておくことも重要です。

水を使うシンクと並び、キッチンに欠かせない設備のひとつが加熱調理に用いるコンロです。

コンロの上部には、レンジフードの設置が必須。

そこで吸い込んだ空気は、部屋の外に放出されます。

排気の位置は、新築時の間取りに合わせて決められています。

区分所有者がマンションの壁に勝手に穴をあけることはできません。

排気の位置が決まっているため、そこからコンロが離れると長いダクトでつなぐことになります。

天井の梁にも勝手に穴をあけることはできないので、ダクトの経路に制限ができ、位置が制約されるのです。

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上記のように部屋の途中に梁がある場合は、それを超えてキッチンの移動をすることは出来ません。

ポイント3:希望のキッチンスタイルの実現性

「壁付のI型キッチンを、憧れの対面キッチンやアイランドキッチンに!」という内容は、希望される方が多い工事です。

参考:【あなたはどれ?】リノベーションで入れたい!理想のキッチンを比較しました

ただ、キッチンスタイルを変更するだけでも配管の変更をともないます。

自分ではそれほど大きな変更ではないと思っていても、工事の内容としては複雑になることも。

希望通りのキッチンスタイルが実現できるかどうか、事前にリノベーション業者にしっかりと相談しておきましょう。

公開日:
最終更新日:2018/12/06