リノベーションの見積もりを取る際に注意すべき3つの点
リノベーション工事の工事費用は工事内容によって異なるため、通常の不動産購入と比べて必要な費用が定まっておらず、より注意して進める必要があります。
今回はそうしたリノベーション向け物件の購入に際して注意すべき3つのことについてお伝えします。
注意点1:いい物件があれば早く動く
不動産の購入は、基本的にどの物件も一期一会だと言えますが、リノベーション物件の場合よりその傾向が強くなります。
いいリノベーション向け物件というのは、中古物件であるものの、比較的状態が良くリノベーションを行うことで新築に近い状態かそれよりも良い状態を目指せる物件だと言えるでしょう。
そして、リノベーション向け物件の費用は中古物件の購入+リノベーション費用で、新築の購入より2割~3割は安く購入できることが一般的です。
このような物件は、ある意味新築住宅よりも購入しづらいと言えます。
候補として検討しているエリアにこうしたリノベーション向け物件があることが分かった場合はできるだけ早く動くようにしましょう。
不動産の購入は、気に入った不動産を見つけたら
- 仲介を担当している不動産会社に電話をする
- 物件を見学する/物件の詳細の説明を受ける
- 物件を気に入ったら買付証明書を提出する
といった手順を取ります。
買付証明書を出してしまえば、他の購入希望者より優先して契約手続きを進めることができます。
とはいえ、この段階ではまだ契約をしていないので最終的には契約を断ってしまっても問題ありません。(買付証明書を提出するのは少なくとも最初の段階で契約する意思がある物件だけにしましょう。)
いい物件があれば素早く上記の手順を取れるようにしておくことが大切です。
注意点2:その地域の相場を知る
その物件が良い物件かどうかを知るためにも、候補として検討しているエリアの相場を知っておくことが大切です。
相場を知る方法としては主に以下の3つの方法があります。
チラシや不動産誌で調べる
自宅に投函されるチラシや、書店やコンビニで購入できる不動産誌で相場を確認しておきます。
基本的にこうしたチラシや不動産誌に掲載のある物件は売れ残ってしまっている物件が多いという特徴がありますが、相場を知る分には問題ありません。
インターネットで調べる
今ではインターネットで多くの不動産情報を得られるようになり、またインターネットをきっかけとした成約も多くなっています。
アットホームやSUUMOなどの不動産情報サイトを始め、購入を検討しているエリアの不動産会社のホームページなども参考にすると良いでしょう。
不動産会社に出向いて調べる
一番良い方法は実際に不動産会社に出向いて調べる方法です。
不動産会社で相場を調べる際には探しているエリアや間取りなど条件を伝えて、そこで情報を得ることはもちろん、新しい情報が入った場合は連絡を貰うように伝えておくと良いでしょう。
また、大きな不動産会社だけでなく探しているエリアの地元の小さな不動産会社が独自の情報を持っていることもあるので複数の不動産会社に相談を持ちかけてみても良いでしょう。
その地域の相場を知っておくことは、「いい物件があれば早く動く」ために必要なことです。
相場を知らなければ売り出された物件の価格が相場より高いのか、はたまた安いのか判断することができません。
「いい物件があれば早く動く」必要のあるリノベーション物件では、その地域の相場を知っておくことがより重要です。
注意点3:資金計画を先に立てる
リノベーション工事は内容によってかかる費用に大きな差が出ます。
外壁やフローリングの張替、キッチンやお風呂といった住宅設備機器の取り換えといったリフォームに近い工事内容であれば工事費用を比較的安く抑えることもできます。
ですが、柱や梁などの構造躯体の改修や給排水設備の取り換えまで行う場合には高くなります。
リノベーションはどこまでするべきなのか、に模範的な回答を得るのが難しい工事です。
なぜなら、リノベーション工事はどういった工事をするのかが定まっておらず、そのためリノベーションにかかる費用を読むことが難しいからです。
そのため、資金計画を先に立てておくことが重要です。
参考記事:【手順まとめ】住宅ローンを決める際の資金計画の作り方とは??
例えば、リノベーション費用にかけられる金額が500万円まで、というのであれば500万円の範囲でできる工事を選ぶでしょう。
また、中古物件を購入してリノベーションするのであれば、総費用で3,000万円と全体の費用を決めておくことで、購入できる物件は2,500万円まで500万円のリノベーション工事であれば給排水設備の整った物件を探そう、といった判断をすることが可能になります。
まとめ
リノベーション物件は物件の状態が限定され、また新築よりも安い価格で購入できるため中古物件や新築物件よりも希少性の高い物件だと言えます。
地域の相場を知り、先に資金計画を立てておくことで、いい物件が見つかったら素早く動けるように準備しておくことが大切です。
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